制水弁の概要

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用途・作動説明

圧力式制水弁

VWR、AWR、MWR形

  • 冷凍、冷房装置の水冷式凝縮器の水回路に取付け、冷却水量を調節することにより、常に凝縮圧力を一定に保持して安定した運転を行うことができます。
  • 設定値(開弁圧力)で弁が開き始め圧力上昇すると弁が徐々に開き流量が増えます。
  • 制水弁は凝縮器の出口側に取り付けるのが一般的です。入口側に取り付けても機能しますが、凝縮器の構造によって、高圧カットを生ずる危険がありますのでご注意ください。
  • VWR 形は最高使用圧力 4.2MPa の高圧対応品です。
  • MWR 形は AWR–4014FLW 〜 6524FLW の本体材質を銅合金にしたものです。

GWR 形

  • ヒートポンプ式冷暖房装置の熱源に水を利用する方式に使用します。
    冬期蒸発器となった場合には低い圧力で弁が開き、凍結防止を兼ねた冷却水の流量制御を行います。
  • AWR 形とは逆の作動をし冷媒圧力が上昇すると、流量が減少し弁が徐々に閉じます。

SWR 形

  • 二方向切換の制水弁です。冷凍、冷房装置の水冷式凝縮器にクーリングタワーを使用した水回路に取付け、クーリングタワーの運転を最も経済的に効率良く行うために使用します。
    1台のクーリングタワーで複数の凝縮器を使用する場合に最適です。
  • メインパス側は設定値で弁が開き始め、圧力上昇で徐々に流量が増えます。
    (AWR 形と同様)
    バイパス側は圧力上昇で流量が減少し、弁が徐々に閉じます。
    (GWR 形と同様)
  • 二方向切換の制水弁は、凝縮器の入口側に取付けるのが一般的です。
回路図の説明(1)
回路図の説明(2)

温度式制水弁

OWR 形

  • エンジン冷却水や油圧機器冷却水等の温度制御に使用できます。設定温度に応じて比例的に水量を制御します。
  • 感温部の温度が設定値(開弁温度)に達すると、徐々に弁が開き流量が増えます。

HWR 形

  • 温水利用の暖房機または加熱装置等の吹き出し温度制御に使用できます。
  • OWR 形とは逆作動で温度上昇すると流量が減少し弁が徐々に閉じます。

XWR 形

  • 二方向切換の温度式制水弁です。バイパスラインをとることができますので装置を効率良く運転できます。
  • 感温部の温度が設定値(開弁温度)に達するとメインパス側が開き始め、温度上昇すると徐々に流量が増えます。(OWR 形と同様)
    バイパス側は逆作動で温度上昇すると流量が減少し、弁が徐々に閉じます。(HWR 形と同様)
回路図の説明(3)
回路図の説明(4)

選定例

運転中のガス圧力と開弁設定値との圧力差(MPa)

圧力差(圧力損失)補正係数表

弁前後の水圧差(圧力損失)(MPa) 係数
0.1 1
0.03 0.55
0.05 0.7
0.07 0.8
0.2 1.4
0.3 1.7
0.4 2.0