ドライビングシミュレータ DiM

ドライビングシミュレータ
DiM

従来の車両V字開発の課題をDiMが解決します。

“DiM”は高応答なプラットフォームにより、ミドルサイズながら低周波領域の滑らかな動きから高周波領域の極限走行まで、様々なシーンをバランス良く再現し、乗り心地や車両運動性能、そしてAD/ADAS等様々な評価プロセスでMBDを加速化させるドライビングシミュレータです。

車両開発は通常、設計フェーズから試作フェーズ完了まで数年の期間が必要であり、特に試作車完成後、各コンポーネントや各種安全デバイスのチューニングや評価段階での致命的な手戻りは、時間とコスト面で大きな負担となってしまいます。

“DiM”は、デジタルツイン開発により試作リソースの低減と開発期間の短縮に寄与するMBD評価ツールとして、既に多くの自動車メーカに導入されております。 また、“DiM”と実機のADASシステムとを連携させれば、その挙動を安全に体感・評価することができ、ADAS 開発を加速させるツールとして貢献します。

DiMの概要

DiMはAD/ADASに搭乗するドライバーが市街地やテストコースを走行する際のハンドリングや加減速操作の情報はデジタル化され、リアルタイムコンピュータ内の仮想空間を走行する車両モデルと連携。その車両挙動はモーションキューイングアルゴリズムによりDiMプラットフォームの挙動に変換され、ドライバーにリアルな体感を与えます。DiMはサギノミヤのデジタルツイン技術の集大成により、車両開発プロセスの進化に貢献します。
DiMによるデジタルツイン開発は、新車が完成する前のあらゆる開発フェイズにおいて、「だれでも」、「いつでも」、「何度でも」、「安全に」、仮想空間上での検証・評価を可能にします。サギノミヤはDiMの様々な活用シーンを通して、お客様の課題解決をお手伝いさせていただきます。

DiMの特長

  • 01高応答なモーションプラットフォーム

    DiMは、ヘキサポッドテーブルをトライポッドにより広範囲かつスムースにモーションさせる、大変ユニークなプラットフォームです。アクチュエータは高応答にチューニングされた電気サーボを採用。シミュレータの命とも言える高応答性が向上し、DiM150からよりロングサイズのDiM300まで、自然な挙動が再現可能です。

  • 02オープンシステム

    DiMはユーザーの目的や開発環境に合わせて、様々なアプリケーションソフトやハードウェアと連携が可能です。実績のないアプリやハードとの連携についても、アライアンスによる動作検証や受託試験が可能ですので、お気軽に御相談ください。

DiMの活用シーン

DiMはAD/ADAS開発、車両運動性能や乗り心地等の官能評価には勿論、車両諸元が大きく変化するEV開発やコックピット等、その活用シーンが広がり続けています。
DiMによるデジタルツイン開発は、新車が完成する前のあらゆる開発フェイズにおいて、「だれでも」、「いつでも」、「何度でも」、「安全に」、仮想空間上での検証・評価を可能にします。サギノミヤはDiMの様々な活用シーンを通して、お客様の課題解決をお手伝いさせていただきます。

試験事例

操縦安定性 / 直進安定性評価

車両モデルを用い、ドライバー操作に対する車両挙動評価を行う

<お客様の声>

  • 応答性が良い
  • 数%の特性違いが挙動で感じられ、モデルの判定が可能
  • 実車と完全に同じでは無いが実写に近い走りの感覚が得られる
  • 操舵変化、車両挙動の変化がデータを増やすことで様々な統計が取れると感じた

乗り心地評価

車両モデルまたは実車波形、解析波形を用い、主に路面入力に対する車両挙動の評価を行う

<お客様の声>

  • 車両挙動のバランスが良く、実車らしさが再現できていて、その差もわかる
  • 実車では感じられない所が出ている
  • モデルの精度を上げる必要がある
  • 指標化が可能ではないか

「車両開発」その他の試験事例

加減速フィール評価
  • T/M開発に向けた実車実測波形再現による評価

官能指標

乗心地のいい動きの探り出し
  • XYZ, Roll-Pitch-Yaw 感度分析
  • 周波数などの 定量分析
  • 車両モデル挙動 + ノイズ成分官能評価

運転・脳科学

データ収集
  • データ取得ができるかどうかの確認
  • 判断や可視化などの高スペック センサー・計測システムの検証
運転メカニズム研究
  • 走行中に突発的な外乱付加 : 操舵修正/対応判断・思考

ドライビングシミュレータ活用(センサー・計測システム) 検討

実現性検討
  • 運転データ : 操舵 / アクセル / ブレーキ
  • 生体データ : 脈拍 / 表情 / 視線

安定性能評価

転がり抵抗・グリップ力・制動性能評価
  • MF-Tyre 実路面計測 ドライ路面 vs ウェット路面
  • MF-Tyre タイヤモデル違い比較

サーキット走行評価

タイヤ性能総合評価
  • MF-Tyre 実路面計測 ドライ路面 vs ウェット路面
  • MF-Tyre タイヤモデル違い比較

乗心地評価

挙動・ショック評価
  • F-Tire タイヤ違い比較 – 挙動・ショック相対比較
  • 路面パターン : 突起乗り越し段差 / 凹凸 / 不整路

DiMシリーズについて

DiMシリーズは、2012年にDiM150の販売を開始して以来、目的やシーンに応じてラインアップを増やし続けております。最新のDiM300ではトライポッドの可動域は直径3mの超ワイドエリアを達成。パイロンスラロームやダブルレーンチェンジ等のダイナミックな挙動も余裕で再現出来ます。各モデルともヘキサポッドは共通ですので、DiM50からスタートさせ、将来的にトライポッドとプレートを増設する事で、より広範囲なシステムへの拡張も可能です。

納入実績

DiMシリーズは、世界中の多くの自動車メーカー、部品メーカー、そして研究機関において、様々な用途で車両開発の革新的な評価ツールとして貢献し続けています。

体験施設のご紹介

Saginomiya Technical Laboratory

DiMを活用した受託試験や設備導入をご検討中のお客様におかれましては、弊社デモ機による体験試乗やレンタル業務を行っております。標準シナリオによるお試し試乗会、ユーザー所有の車両モデルによる動作検証、そして開発委託業務に至るまで、専門エンジニアが対応させていただきます。詳しくは担当営業まで御相談願います。

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よくあるご質問

  • 自社のリソースが活用可能か?

    弊社実績の有無に寄らず、事前の動作検証(リアルタイム性及び評価シーンに応じた調整)は必須です。レンタルを通じて弊社専門エンジニアがサポートさせていただきますのでご相談下さい。

  • 設置場所の寸法や付帯工事等、建築要件が欲しい。

    DiMシリーズ毎に寸法や標準的な付帯仕様をご提案させていただきますが、建屋施工図や施工に関する御相談はお受けできません。

  • 予算申請の為、導入コストや工期等が必要。

    担当営業へ御相談ください。

  • レンタル費用が知りたい。

    実施内容と評価日数により大きく変動します。担当営業へ御相談ください。

  • 導入後のソフト&ハードの保全費(ライセンス)費が知りたい。

    導入システムにより大きく変動します。担当営業へ御相談下さい。

受託試験

弊社では各種試験装置を備えております。 材料・製品の疲労強度や静ばね特性、また動特性といった特殊な計測まで、お客様の試験ニーズに幅広くお応えいたします。

アフターサポート

試験装置が導入されてから、お客様とサギノミヤの長いお付き合いが始まります。定期的な消耗品の交換や熟練したサービスマンによる精度点検は、試験装置のコンディションを安定させ、重故障による高額修理や長期設備停止のトラブルを未然防止します。

DiMに関するお問い合わせ

製品導入に関するご質問・ご相談などお気軽にお問い合わせください。